文体にまつわる3つの問題(後半)

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前半では「文体と言い回し」についてとりあげました。後半は「句読点」と「漢字」についてのお話です。

句読点、多かれ少なかれ…

句読点とはご存じのとおり、句点「。」読点「、」を合わせた言葉です。この句読点ですが、少なければよいものではなく、かといって多ければよいわけではありません。例えば前回のエントリーの一番初めの文章ですが、この一文に読点は存在しません。文章の区切りがなく、まるで息継ぎせずに泳いでいるかのような息苦しさがあります。

かといって、読点を多くすれば読みやすいのでしょうか。「今、私は、Aという機械についての、マニュアルを書いており、このマニュアルでは、主に…」いやー、なんだか息苦しさがありますね。句読点とは多くても少なくてもダメで、ちょうどいい塩梅でないと読みづらくなってしまうものなのです。

では、どの程度の分量が「ちょうどいい塩梅」なのでしょうか。文章の長さによりますが、だいたい一文につき読点は1つが目安になります。多くて2つ。3つ以上だと文章が冗長に感じられ、複雑化してしまいます。

漢字を「開く」?「閉じる」?

漢字を多用すると、文章がかたくなり読みにくさが増します。かといってこのいちぶんのように、ひらがなだけをつかったぶんしょうはよりよみづらくなりますよね。

たとえば「出来」という言葉があります。可能を表す言葉で、日本語では非常によくつかわれます。そんな「出来」ですが、「~出来る」「~出来ない」と書くとなんだか固いイメージになりがちです。かといって「上でき」「でき事」「でき高」と書くと、なんとなく読みにくい。

それであれば、動詞や副詞の場合は「~できる」とひらがなで書いて、名詞の場合は「上出来」「出来事」「出来高」と書いてみてはいかがでしょうか。これだけでも、文章はとたんに読みやすくなること請け合いです。

漢字からひらがなにすることを「開く」、逆を「閉じる」と言います。上記の例以外の言葉であっても文章を読んで堅苦しければ適度に開き、ひらがなばかりで読みづらければ閉じる  それらを意図しておこなうことで、自分のなかでこなれた文体が生まれてきます。

最後に、表現を統一しましょう。おなじ文章のなかに「下さい」と「ください」、「主に」と「おもに」、「全て」と「すべて」が混在したりしないよう注意すれば、自然と読みやすく、まとまりをもったきれいな文章になることでしょう。

3つの問題、まとめ

いかがでしたでしょうか。前・後半に分けてお送りした文体にまつわる3つの問題ですが、細かくまとめてみると以下の注意点があげられます。

  • マニュアルでは断定表現を使用する(曖昧なニュアンスを与えない)
  • 形容詞はなるべく修飾したい名詞のすぐそばに置く
  • 1つの文章には、言いたいことは1つまで
  • 句読点は一つの文章に1つまで。多くて2つ
  • 漢字とかなを適切に使用する(「できる」「出来事」など))
  • 表現を統一する

これら一つひとつが非常に深い意味を持っています。当ブログでは今後上記の注意点を深く掘り下げ、文章作成に役立つポイントとしてお届けする予定でいます。お楽しみに!