ものづくりワールド雑感 ~今、ものづくりに必要なのは~

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「マニュアルは現場でつくろう」をテーマにお届けした、第27回 設計・製造ソリューション展(DMS)への出展。この言葉に魅かれて足を止めてくださったお客様がとても多くいらっしゃいました。曰く「マニュアルは現場でつくる、まさしくそのとおりだよね」「普段事務所でPCを使ってマニュアルをつくってるんだけど、現場でどうやってつくるの?」などなど。

次におおく訊かれたのは「職場の技能伝承について課題を持っているんだけど、なにかよい解決策はないか?」「熟練した職人の技を伝えていくのに適したツールはない?」といった内容のものでした。

 

技能伝承における「即時性」

みなさん、とても切実なお悩みを抱えながら当社ブース前で立ち止まっていらっしゃいました。マニュアルを現場で即座につくることのできるメリットを感じつつ技能伝承でとても悩んでいる、そうした姿をよく見かけました。そこでふと気づいたのは、ものづくりにおける技能伝承には「即時性」がもっとも重要ではないか……ということでした。

技能伝承にはマニュアルの持つ「標準化機能」が有効だと過去の記事でも述べてきました。そのマニュアルをつくることだって、目先の仕事に追われてしまってとどこおっているのだとしたら。売上などの短期的な収益に気を取られて、人財育成といった長期的展望がおろそかになってしまうのだとしたら、それを根本的に解決するのが「現場で即座につくることのできるマニュアル」なのではないでしょうか。

素材業界の技術・技能伝承~デジタル時代の免許皆伝――第1回:製造現場の知をどう受け継ぐか」という記事では、近年表面化してきた技能伝承における課題をふまえいくつかの解決策を提示しています。その中に、まさしく上記の提言とマッチするポイントがあるのです。

②現場での入力を可能にする仕組み(入力画面の検討)
現場作業や監視時点で記録をする際、従来は紙を用いていました。共有のためには、電子化が不可欠ですが、デジタルであっても紙と同様の帳票スタイルで、端末に直接記録できる入力画面であれば、特別のトレーニングは必要ありません。文書以外に、音声、写真、動画なども掲載可能なもの、そして、重要なポイントを必要な時に簡単に記録できるものであることが重要です。

「重要なポイントを必要な時に簡単に記録できる」ことこそが、マニュアル作成における大前提であり、その「即時性」こそが技能伝承におけるはじめの一歩なのではないでしょうか。そして、文章・音声・写真・動画を組み合わせたマニュアルをつくることができれば  

 

Kupuという「ソリューション」

当社のKupuは「誰でも簡単に素早く、均質なマニュアルをつくることができる」ことをコンセプトとして開発されています。展示会では、これまで述べてきた「マニュアルを現場で即座につくることができる」ツール=問題の解決策としてKupuという「ソリューション」をご案内しました。

ご覧になった方からは一様に「とても操作が簡単なので、すぐにマニュアルがつくれそうだ」「マニュアルを現場でつくろう、というコンセプトに納得がいった」などのお声をいただきました。マニュアル作成、ひいてはものづくりにおける技術伝承にはまさしくこの「即時性」が強力な武器になりうるのです。

今、ものづくりの各局面において「技能伝承」の必要性が叫ばれています。「技能伝承」は待っていてもだれも成し遂げてはくれません。
この瞬間に、即座に、マニュアル作成からとりかかってみましょう。その一歩を踏み出すことが「技能伝承」を成し遂げる一番の近道なのですから。

 


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