Manual Generator.でマニュアルを「つかう・見直す」

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過去3回のエントリーでManual Generator.の機能をおおまかに見てきました。今回は、いまだ搭載されていない機能・Manual Generator.の発展形/未来像について語ってみたいと思います。いずれも「こんな機能があったらいいね」程度ではありますが、マニュアルの有効活用を目指す上で必要になってくる機能だと考えています。

マニュアルを「つくる」「見る」「管理する」、その次にくるのはマニュアルを「つかう・見直す」工程ではないでしょうか。そして、見直されたマニュアルはまた「つくる」へとつながっていき、あたかもPDCAサイクルのように継続的な改善をはかっていく  これこそがわたしたちの提唱する「マニュアルの好循環サイクル」に他なりません。

Manual Generator.への追加機能として、いまのところ以下の3つが想定されています。具体的に見ていきましょう。

  • チェックリスト機能
  • 閲覧履歴機能
  • 作業時間計測機能

マニュアルからチェックリストを作成

Manual Generator.は一手順・一ページでの構成を推奨しています。そのため、マニュアルをなぞればそのままチェックリストになるような機能を盛り込むことで、マニュアルをつかいこなすことができるようになるのです。

製品保守マニュアルがあったとしましょう。保守手順を一つひとつ記載することで、マニュアルをつくります。できたマニュアルを閲覧することで、保守作業を把握します。そして作業手順を一つひとつチェックすることで、点検作業を兼ねることができるようになります。

Manual Generator.はiPadでしかいまのところ動作しませんが、管理者の立場からするとPCでも閲覧したくなるのが人情です。たとえばできあがったチェックリスト一覧はPCで閲覧・チェックができるようになると、利便性も増すのではないでしょうか。

このチェックリスト機能は、お客様からいただいた実際のご要望を基に設計・開発がすすめられています。いまの段階ではカスタマイズの域をでることはありませんが、その発展性から現在もっとも注力している機能なのです。マニュアルを「つかう」という観点でいえば、これほどマッチする機能はないと考えています。

マニュアルの閲覧履歴を取得

マニュアルをつくっても、閲覧されなければ意味がありません。マニュアルの閲覧履歴を保存して傾向を分析できたら、それはどんな役に立つのでしょう。

「マニュアルを閲覧する」ことの基本に立ち返ってみることにします。みなさんはどんなときにマニュアルを閲覧するのでしょうか。「作業内容を確認したいとき」「作業内容が覚えきれないとき」「作業内容が不安なとき」などが該当すると思います。それはつまり「作業者が感じる、工程内のウィークポイント」にほかなりません。

閲覧履歴を収集することで、作業者が不安に感じているポイントや作業の習熟度合をあぶりだすことができるようになれば  作業(者)全体のレベルアップをはかるうえでこれほど有意義なツールはありません。

作業時間を計測し、分析する

最後に、手順ごとの作業時間計測機能をあげましょう。手順ごと・工程ごとの標準時間を測定することは、生産計画を立てる上での基本的な作業といえます。マニュアルに記された作業手順をなぞっていく際に、手順一つひとつの時間を計測できたら… そしてその結果を集積し一覧化できれば、工程内のどこに手間がかかっているのか・作業者間での習熟度があらわになります。

参考 ものづくりのタイム管理

たとえば上記チェックリスト機能と組み合わせることにより、点検作業時間を「可視化」できるようになります。工程内のどの手順に時間がかかっているのかを見極め、作業効率をあげるためのきっかけとなる→よりよい手順を生み出し、再度マニュアル化を行う… このサイクルこそが、マニュアルを「見直す」意義そのものであると言えるでしょう。

ドイツの詩人・ゲーテの言葉を引用しましょう。

うまく使えば、時間はいつも十分にある。

時間をうまく使うためには、時間を分析する必要があります。Manual Generator.にはまだない機能ではありますが、マニュアルも時間も有意義に使えるよう、これからも機能開発にまい進していきたいと思います。