重複表現つかってませんか?

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安室奈美恵さんの持ち歌に『I HAVE NEVER SEEN』という曲があります。はじめてこの曲を聴いたときに印象深かったのがこのサビの部分。

I HAVE NEVER SEEN
見たこともない

英語と日本語の違いこそあれ、これは同じ意味の文章を繰り返していますよね。

トートロジー(同語反復)

このように同じことを繰り返し述べる修辞技法を「トートロジー」と言います。日本語だと「同語反復」ですね。簡単な例をあげると…

  • 頭痛が痛い
  • 馬から落馬した
  • 危険が危ない

つい、うっかり言ってしまいがちです。もちろん、トートロジーはこのような単純な形だけではなく、より複雑な修辞を表す場合が多いのです。同じ言葉を繰り返し用いることで、その言葉を強調したりする場合にもトートロジーが使われます。

  • やっぱり思ったとおりだね。君は君だよ
  • しょうがないじゃないか。物差しは物差しにすぎないんだから

気を付けるべき重複表現とは…

前述の「頭痛が痛い」などは、うっかり書いてしまいがちであるがゆえに気を付けなければならない重複表現です。マニュアルや技術文書でやりがちな言い回しとしては、以下のものがあげられます。

  1. 約50cm程度
  2. 必ず必要である
  3. いまだに未達成である

1、2はわかりやすいですが、3はいかがでしょうか? 「今も未達成である」が正解ですね。

表現をブラッシュアップしよう

マニュアルにおいては修辞的な表現は好まれず、あくまでも簡潔な言い回しが重要視されます。重複表現すべてがあながち間違いというわけではありませんが、どうしても冗長かつ無神経な表現になりがちです。

みなさんのお手元のマニュアルにも重複表現がひそんでいるかもしれません。この機会に、今一度みなおしてみましょう。