マニュアルの製本の仕方 ~後半・背丁について~

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前回はマニュアル印刷・製本における「面付」についてお話ししました。今回はその続きとなる「背丁」について見ていきましょう。

みなさんは本の奥付をご覧になったことが有るでしょうか。書籍のだいたい一番最後のページにある、書籍の発行日や版数(初版とか第2刷とか)が書かれたページです。同じところに「乱丁・落丁本はお取替えいたします」などと書かれています。今回お話する「背丁」は、まさしくその「乱丁・落丁」を防止するための目印になるのです。

背丁の一般的な形

「折」を重ねると本になる、と前回触れました。その折の「背」にあたる部分に印刷するのが「背丁」です。印刷された背丁を順番に重ねることで、本のページが順序よくとおっていくことになるのです。重ねたときのイメージを見てみましょう。

背標・背丁

黒いベタが段違いについていることがわかります。これを「背標」といいます。折を重ねるごとに山型になったり、下から上へ(または上から下へ)つくことによって一目で折の正式な順番がわかります。

この折の順番がおかしくなることを「乱丁」、順番になっておらず折が抜けていることを「落丁」といいます。当然のことながら、いずれの場合でも本の体裁としては間違ったものとなります。

乱丁・落丁

中綴じは…

週刊誌やパンフレットなどで使われる中綴じの場合、折を外側ではなく内側に重ねていくため、背丁をつけることはありません。その代わりにページの天地(上下)に背標をつけたりするなどの対策が取られることがあります。

いかがでしたでしょうか。乱丁や落丁が発生すると本の内容に狂いが生じます。本の内容を「伝える」ためには、こうした印刷・製本のプロたちの仕事が欠かせないのです。ふだん何気なく手に取っている書籍・マニュアルは、こうしたプロの仕事の結晶なのです。