「場合」と「とき」を使い分けよう!

「場合」と「とき」を使い分けよう!

ある事柄に条件を付けて説明しようとする際、「場合」と「とき」という二種類の言葉をよく使いますね。
この二つの言葉はどのように使い分ければよいのでしょうか。条件付けた説明をより分かりやすく伝えられるよう、使い分け方をきちんと理解して文章を作成するようにしましょう。

同じ意味の二つの言葉! 違いは何だろう?

「場合」と「とき」――この二つの言葉は意味的な違いがなく、どちらも同じ仮定した条件を提示する際に使う言葉です。
言葉の印象としては「場合」がやや固く重い表現、「とき」の方が軽く柔らかい表現ですね。
文章を組み立てる際、同じ意味の言葉は重い表現から先に使い、軽い表現を後に使うようにすると読みやすい文章になります。
つまり今回の用法では「場合」を最初の大前提として置き、その後に続く小前提に「とき」を使うようにするのがよいでしょう。

表現の使い分けで変わる印象

それでは下の二つの文章を読んでみてください。

  1. 明日が天候不良の場合は、午後の行事を中止します。天候の判断がつかないときは、担当者から各部署へ開催の有無をご連絡します。
  2. 明日が天候不良のときは、午後の行事を中止します。天候の判断がつかない場合は、担当者から各部署へ開催の有無をご連絡します。

いかがでしょうか。どちらの文章もまず「天候不良時は行事を中止」という大前提を提示し、その補足として「天候の判断がつかなければ担当者から連絡を入れる」という説明をしています。そして1の文章は大前提に「場合」、小前提に「とき」を使い、2の文章は「場合」と「とき」の使う順序を入れ替えてみました。
後者を読んでみると小前提に表現の重い「場合」を使ったことによって印象が強まってしまい、大前提であるはずの「天候不良時は行事を中止」という条件の方が軽くなってしまっていますね。
条件付けのある説明をする文章を作る際には、1の文章のように「場合」を先、「とき」を後と使い分けるとおさまりがよく読みやすい印象になります。

伝えたい情報のうち、大前提となる条件と小前提となる条件がそれぞれどこに当たるのか。情報を整理して文章を書くようにすると「場合」と「とき」の使い分けがしやすくなり、読み手にとって理解しやすい文章になりますよ!